FPVドローンの開局って何?

「FPVドローンを始めよう」の本文中に書いておりますが、FPVドローンは5.6Ghz帯の電波を発信する無線局です。現在、この5.6Ghz帯はアマチュア無線が利用するのに割り当てられている周波数帯で、この電波を利用するには①アマチュア無線の免許と②無線局の開局申請が必要となります。
今回は「無線局の開局申請」について説明します。

世間一般で販売されている無線を使う機器は、製造するメーカーが総務省に対し、機器が利用する電波は電波法令上で定められている要件に適合することをあらかじめ申請し、承認を受けています。例えば、自宅のコードレス電話など、電池パックの裏に郵便記号がついたマークがついているのを見たことがあると思います。

これが技術適合申請で、認証済みの証として技適マークが表示されます。

これに対し、FPVドローンの多くは海外製が多く、技適マークのついてない機材がほとんどです。
技適マークがついている機器にて開局する場合は、総務省「電波利用 電信申請・届出システムLite」や書類による申請で開局申請をするだけなのですが、

技適マークがついてない、これらのFPVドローンの場合、あらかじめ技術基準適合の保証をうけてから、その保証書を添えて申請する必要があります。
FPVドローンはアマチュア無線局にあたるので、アマチュア無線局の技術適合の保証をJARD(一般社団法人日本アマチュア無線振興協会)またはTSS(TSS株式会社保証事業部)が行うことができるので、そちらの保証を受けます。

今回、私はJARDの保証を利用することとしました。

申請の流れは

1.総務省「電波利用 電信申請・届出システムLite」で、開局申請のデータを作成する
申請データ作成時には、送信系統図が必要となります。
2.JARDの保証願のフォームから、パソコンにの保存した申請データを送付する。
3.JARDに保証料を振り込む(今回のケースでは4100円でした)
4.審査が終わると、メールで保証書(PDF)が送られてくる
5.1で作った申請データを「電波利用 電信申請・届出システムLite」に読み込みさせ、保証書を添付して、開局申請(今回は増設変更)する。
という流れになります。

詳しい手続きは、JARDのホームページに記載されているので、その申請マニュアルが参考になると思います。

ちなみに私のFPVの送信系統図はこんな感じです。

保証願の申請~完了までは、お盆を挟んでいたので3週間でした。
こんな、保証書が発行されます。

無事に開局ができたら、思う存分フライトを楽しみましょう!!

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